千葉市中央区にある千葉市美術館では、2023年1月13日(金)から同年2月26年にかけて、企画展「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」を開催。亜欧堂田善(あおうどう でんぜん)は、江戸時代の洋風画家であり、版画家です。

陸奥国須賀川(現在の福島県須賀川市)で生まれ、白川藩主の命を受けて47歳で腐食銅版画技法を習得しました。本展は、首都圏では17年ぶりとなる亜欧堂田善の回顧展です。遅咲きの画人がどのような作品を残したのか、ぜひその目で確かめに行ってみてください。

亜欧堂田善の代表作と、同時代の芸術家による名作が集結

亜欧堂田善は、藩の庇護のもと当時最高峰の技術を習得すると、次々と大きな仕事を任されるようになりました。本展でも展示する『新訂万国全図』は江戸幕府が日本で始めて刊行した世界地図、『医範提鋼内象銅版図』は日本で初めて銅版画で作られた解剖図です。

また亜欧堂田善は西洋版画の勉強や欧風画の制作にも意欲的に取り組み、代表作である『二州夏夜図』や『品川月夜図』は重要文化財にも登録されています。

ほかにも谷文晁・司馬江漢・鍬形蕙斎をはじめ、亜欧堂田善と同時代に活躍した芸術家による名作も多数登場。亜欧堂田善の弟子の作品も含めると本展の作品数は約250点で、亜欧堂田善の画業をじっくりと振り返ることができます。

会期中は様々な関連イベントを実施

本展では、会期中に講演会やギャラリートークなど、様々な関連イベントを実施します。事前申し込みをすると、銅版画のワークショップに参加したり、子供を預けて作品を鑑賞したりすることも可能です。イベントにも参加して、より充実した気分で展示室内を巡ってみてください。

展覧会概要

会期2023年1月13日(金)~2023年2月26日(日)
会場千葉市美術館
〒260-0013 千葉市中央区中央3-10-8
開館時間10:00~18:00
※金・土は20:00まで開館
※入館受付は閉館の30分前まで
休館日・休室日休館日2月6日(月)、休室日1月30日(月)
入館料一般1,200円、大学生700円、小・中学生および高校生無料
※前売り券および市内在住65歳以上の方は割引料金を適用
※障碍者手帳の所有者本人と付添人1名まで無料
公式サイトhttps://www.ccma-net.jp/exhibitions/special/23-1-13-2-26/