<ガレージ・セールで、35ドルで買った茶碗が、実は中国で15世紀に作られた骨董品で、最高50万ドル(約5420万円)の価値があることが明らかになり話題になっている….>

35ドルで買った茶碗、価値は・・・

米国の個人宅の庭先で開かれていた不用品を売るガレージ・セールで、35ドル(約3800円)で買った中国製の茶碗が、実は15世紀に作られた骨董品で、最高50万ドル(約5420万円)の価値があることが明らかになった。17日にニューヨークのサザビーズでオークションにかけられる予定だ。

直径約16センチのこの茶碗は、米国コネチカット州の庭先で、35ドルで売られていたものだった。ある男性は言い値を払ってこれを購入。サザビーズに写真と詳細をメールで送り、鑑定を依頼した。

AP通信によると、サザビーズで中国の陶磁器や芸術品を担当している専門家のマンジェラ・マカティア氏とハン・イン氏のもとには、こうした鑑定依頼のメールが毎週のように何通も届くという。しかしこの茶碗はひと目で、「非常に特別なものだと分かった」とマカティア氏は話す。絵のスタイル、茶碗の形、使われている青い色などすべてが、15世紀初頭に中国で作られていた磁器に特徴的なものだったのだ。

実際に現物を見て鑑定したところ、明朝初期に作られたものだということが分かった。AP通信によると、こうした判定は科学的にテストを行うわけではない。訓練と経験を積んだ専門家の鑑識眼によるものだ。

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