大分県大分市にある大分県立美術館では、2022年11月26日(土)から2023年1月22日(日)にかけて、「大本山 相国寺と金閣・銀閣の名宝」を開催します。京都の相国寺は、臨済宗相国寺派の大本山。臨済宗の寺院のなかでも別格の存在とされる「京都五山」の第二位で、今もなお多くの信仰を集めています。

そんな相国寺には、日本美術を象徴する優品がたくさん所蔵されています。本展覧会では相国寺の宝物を中心に、世界遺産の金閣(鹿苑寺)や銀閣(慈照寺)などが所蔵する美術品を展示します。

京都の有名寺院が所蔵する宝物が集結

本展覧会では、相国寺・鹿苑寺・慈照寺といった京都の有名寺院が所蔵する宝物を多数展示します。相国寺からは、臨済宗ゆかりの人物である夢窓疎石の肖像画や、本人が書いた書を出品。重要文化財に指定されている雪舟筆の『毘沙門天像』もあり、見ごたえのあるラインナップです。

鹿苑寺からは賢江祥啓が描いたと伝わる『芦葉達磨図』、慈照寺からは千利休ゆかりの竹茶杓や尾形乾山が制作した『色絵龍田川透かし鉢』など、当時の茶道の文化をうかがえる作品が展示されます。室町時代から江戸時代を代表する日本美術を、一度に鑑賞できるのが本展覧会の魅力です。

座禅会・講演会・ギャラリートークなどさまざまなイベントを開催

本展覧会では、禅宗寺院を主に取り上げる特色を活かし、関連イベントの1つとして座禅会を開催します。大分県立美術館の研修室で座禅をし、そのあと京都の是心寺の住職と慈雲院の副住職からお話を聴けるイベントです。イスを使った簡易的な座禅なので、足腰が悪い方も気軽に参加できます。

ほかにも展覧会の内容に関する講演会や、学芸員によるギャラリートークも実施予定。ギャラリートーク以外のイベントに参加するには事前申し込みが必要なので、早めに大分県立美術館に問い合わせてみてください。

展覧会概要

会期:2022年11月26日(土)~2023年1月22日(日)

会場:大分県立美術館

   〒870-0036 大分県大分市寿町2番1号

開館時間:10:00~19:00

※金・土は10:00~20:00まで開館

※入場は閉館の30分前まで

休館日:2022年12月26日(月)

入館料:一般1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料

    ※20名以上の団体で団体料金適用

    ※障がい者手帳等の所有者本人とその付添者1名まで無料

公式サイト:https://www.o-bje.net/lp/shokokuji/