奈良県奈良市にある寧楽美術館では、2023年8月11日(金)から同年12月24日(日)にかけて、企画展「「やきもの用語実見展」虫喰い、口紅ってなんだろう??」を開催。

寧楽美術館は、世界遺産・東大寺の近くにあります。国指定名勝の日本庭園・依水園の敷地内に佇み、海運業を営んでいた中村準策・準一・準佑の3代が収集したコレクションを所蔵している美術館です。本展覧会では2,000点以上の所蔵品のなかから、焼き物用語への理解を深められるものを厳選して展示します。

理解が深まる!やきもの用語を実例とともに紹介

焼き物には口紅・鶉手(うずらで)・狂言袴(きょうげんばかま)など、独特な用語が数多く存在します。なかには言葉を聞いただけではイマイチ想像できなくても、実物と見比べると一目瞭然で「こういうことか」と納得できるものだってあります。

本展覧会では、焼き物への愛を感じられるユーモラスなやきもの用語を、実際の作品とともに紹介。やきもの用語が意味するものが、対応する作品のどこに反映されているのかぜひ探してみてください。制作技法や見どころに関する用語も登場し、焼き物鑑賞をより楽しめるようになる展覧会です。

鑑賞後は美術館の横にある広大な庭園も要チェック

寧楽美術館の入館料には、国指定名勝・依水園の入園料も含まれています。鑑賞を終えたら広大な日本庭園を散策してみましょう。依水園には江戸時代前期に作られた庭園と明治時代に築かれた庭園の、2種類の池泉回遊式庭園があります。

江戸時代前期に作られたものは周囲からは隔絶された景観で、明治時代のものは借景を取り入れているのが特徴です。10月以降は萩・ドウタンツツジ・イロハモミジ・十月桜などが見ごろを迎えるので、ぜひ足を運んでみてください。

展覧会概要

会期:2023年8月11日(金)~2023年12月24日(日)

会場:寧楽美術館

   〒630-8208 奈良県奈良市水門町74

開館時間:9:30~16:30

     ※最終入館は16:00

休館日:毎週火曜日、不定休

    ※公式サイトのカレンダー要確認

入館料:一般1,200円、高大生500円、小中学生300円

    ※美術館と庭園の共通券のみの販売

    ※15名以上の来館で団体割引を適用

    ※障がい者手帳の提示で本人500円、付添人1名まで無料

公式サイト:https://isuien.or.jp/index.html