京都市東山区にある京都国立博物館では、2023年6月20日(水)から同年9月10日(日)にかけて、特集展示『茶の湯の道具 茶椀』を開催。京都には、いたるところに茶室や茶道の家元の拠点があります。さらに清水焼の産地であることに加え、尾形乾山や野々村仁清といった陶芸家を多数輩出してきました。

本展覧会では、日本の伝統文化と深く結びついている京都の地で、茶の湯の道具のうち茶碗に焦点を当てた展示を実施します。夏の暑さを一時でも忘れ、茶の湯のわびさびを体感してみてはいかがでしょうか。

「茶を飲むための器」以外の茶碗の役割を感じられる展示内容

茶碗と聞くと、「茶を飲むための器」と思いがちです。しかし茶の湯において、茶碗とは手に取って間近で鑑賞できる数少ない芸術品であると考えられています。特に「名碗」と呼ばれる茶碗はそれ自体が優美な雰囲気を携えており、長きにわたり大切にされてきました。

本展覧会では重要文化財4点、重要美術品2点を含む40点以上の茶碗が登場。それぞれ絵柄、光沢、土の色合い、形などが異なります。茶道のお茶会にお呼ばれした気分で、じっくりと鑑賞してみましょう。

出品予定の茶碗のなかには、会期のうち一部の期間のみ展示されるものも含まれています。詳しくは、京都国立博物館公式サイトをご確認ください。

茶碗にまつわる逸話がわかる!解説文にも着目してみよう

それぞれの茶碗に添えられている解説文には、その茶碗にまつわる逸話や由来、鑑賞のポイントなどが記載されています。少し目を向けるだけで、目の前にある茶碗への理解度が高まること間違いなし。解説文と茶碗を見比べながら、鑑賞を進めてみてください。

展覧会概要

会期2023年6月20日(水)~2023年9月10日(日)
会場京都国立博物館
〒605-0931 京都府京都市東山区茶屋町527
開館時間9:30~17:00
※入館は16:30まで
休館日月曜日
※7月17日(月)は開館し、翌18日(火)を休館とする
入館料一般700円、大学生350円
※高校生以下、満18歳未満、満70歳以上の方は無料
※キャンパスメンバーズは学生証もしくは教職員証の提示で無料
※障害者手帳等の所有者本人と、その付添人1名まで無料
公式サイトhttps://www.kyohaku.go.jp/jp/exhibitions/feature/b/chanoyu_2023/