福岡県太宰府市にある九州国立博物館では、2024年2月6日(火)から同年3月31日(日)にかけて、特別展『生誕270年 長沢芦雪—若冲、応挙につづく天才画家—』を開催。長沢芦雪は、18世紀後半の京都で活動していた絵師です。現代でも国内外問わず人気があり、「奇想の絵師」とも呼ばれています。
本展覧会では生誕270年に際し、長沢芦雪の作品を初期から晩年のものまで幅広く展示します。加えて、同時代に活躍した伊藤若冲や円山応挙の作品も登場予定。18世紀の京都で繰り広げられた芸術活動を、まとめて振り返ることができる展覧会です。
日本各地から長沢芦雪の名作が九州国立博物館に集結!
本展覧会では和歌山県の無量寺が所蔵する「龍・虎図襖(国指定重要文化財)」や、京都の下御霊神社所蔵の「牡丹孔雀図」など、日本各地から長沢芦雪の名作が集結します。長沢芦雪ならではの個性的な発想力と、力強く繊細さも兼ね備えた筆致による存在感は圧倒的です。
会期中、一部の作品は展示替えが行われます。初期から晩年の作品まで網羅的に展示しており、長沢芦雪の生涯にわたる創作活動を体感できる展示内容です。
長沢芦雪と同時代に活躍した絵師たちの作品も展示
本展覧会では長沢芦雪に加え、伊藤若冲・円山応挙・池大雅・与謝蕪村といった同時代に活躍した絵師たちの作品も展示されます。展示される作品は、伊藤若冲の「象と鯨図屏風」や、与謝蕪村の「蘇鉄図屏風(国指定重要文化財)」などさまざまです。
同時代なのだからある程度似ているのではと思いきや、絵師によって表現の仕方がガラリと変わるのが18世紀京都の芸術界の興味深いところ。いろいろな作品を見比べながら、自分好みの作品を見つけてみましょう。
展覧会概要
会期:2024年2月6日(火)~2024年3月31日(日)
会場:〒818-0118 福岡県太宰府市石坂4丁目7-2
開館時間:日・火~木曜日 9:30~17:00
金・土曜日 9:30~20:00
※入館は閉館時刻の30分前まで
休館日:毎週月曜日
※2024年2月12日(月・祝)は開館し、2024年2月13日(火)は休館
入館料:一般2,000円、高大生1,000円、小中生600円、未就学児無料
※前売券の購入で割引料金を適用
※障害者手帳等を持参された方とその介護者(1名まで)無料