京都国立博物館にて2022年10月8日(土)から同年12月4日(日)まで開催予定の特別展「京(みやこ)に生きる文化 茶の湯」。2018年より文化庁・宮内庁・読売新聞社が連携して実施している「紡ぐプロジェクト」の一環で、日本の伝統的な茶の湯の文化を名品とともに紹介。会期中の毎週土曜日は、事前に予約をした100名を対象に、無料で展覧会の内容に関する講演会も実施します。

時系列に沿って茶の湯の歴史を学べる章構成

本展覧会は、序章を含めて全8章で構成されています。序章では国宝「大井戸茶碗 銘喜左衛門」をはじめとした名品を陳列。続く第1章では奈良時代に中国から伝来した喫茶の文化との出会いについて解説します。現在目にする茶道の道具の面影が伺える展示品もあり、日本での茶の湯の歴史の始まりを感じ取れます。

第4章ではわび茶の発展をもたらした千利休や、織田信長、豊臣秀吉といった天下人ゆかりの作品を多数展示。第5章では武家・公家・町人など階級ごとに発展した茶の湯について解説します。「わびさび」ではなく華やかな装飾を好んだ「きれいさび」が誕生する様子も伺え、流行の変化も感じ取れるでしょう。

「黄金」と「わび」正反対の特長を持つ2つの茶室を再現

本展覧会では、豊臣秀吉が造らせた「黄金の茶室」と千利休が制作した「わびの茶室」を館内に再現して展示します。黄金の茶室はその名の通り、柱から棚、天井にいたるまですべてが金色。障子紙や床に敷いている畳は真っ赤で、豪華絢爛な空間を創り出しています。一方のわび茶の茶室は、築数百年は経過した印象を与えるほど質素。同時代に生きた2人にまつわる正反対の茶室をじっくり観察してみてください。

展覧会概要

会期:2022年10月8日(土)~2022年12月4日(日)

会場:京都国立博物館

開館時間:9:00~17:30(金・土は20時まで開館)

※入館は閉館30分前まで

休館日:月曜日

※月曜日が祝日の場合は開館し、火曜日が休館日になる

入館料(当日券):一般1,800円、大学生1,200円、高校生700円

中学生以下および障害者手帳と付き添い(1名)無料

※前売券は各料金より200円引き

※キャンパスメンバーズは学生証・教職員証の提示で500円引き

公式サイト:https://tsumugu.yomiuri.co.jp/