大阪市北区にある中之島香雪美術館では、2022年12月17日(土)から2023年2月26日(日)にかけて、企画展「館蔵 刀装具コレクション 武家の嗜好品」を開催。コレクションを収集したのは、武家の生まれである村山龍平です。村上は鑑定に長じた父親の影響もあり、若い頃から刀剣や刀装具の収集を開始。華やかなものより、実用性に優れたものを好んでいたと伝わっています。

本展覧会では、室町時代から江戸時代にかけての刀装具を、600件以上のコレクションから約160件を厳選して展示。武家らしい質実剛健な刀装具に囲まれ、見ごたえのある展覧会です。

武家らしい質実剛健な刀装具を多数展示

本展覧会で展示される、目貫(めぬき)・鐔(つば)・小柄(こづか)といった刀装具は、質実剛健なものが中心です。金や彫り物などの装飾が控えめなものや、金を使っていても鈍い光沢で落ち着いた雰囲気を醸し出すものを多く出品します。

俱利伽羅龍図のほか、歌舞伎の演目『勧進帳』をモチーフにした刀装具もあり、当時の人々の生活の様子や教養を垣間見ることも可能。1件1件目を凝らしながら鑑賞してみてください。

刀装具だけでなく刀剣も展示

本展覧会では、刀装具だけでなく刀剣も6件展示されます。特に、目玉の「太刀 銘 備前長船重弘」は、修理が完了した後の特別出品です。14~15世紀にかけての室町時代の作で、大きく反り上がった刀身が印象的。切先の反対側にある茎(なかご)には、銘が刻み込まれています。武士の時代の息吹と、保存管理に携わってきた人々の努力が伺える名刀です。

展覧会概要

会期2022年12月17日(土)~2023年2月26日(日)
会場中之島香雪美術館
〒530-0005
大阪府大阪市北区中之島3-2-4 中之島フェスティバルタワー・ウエスト 4階
開館時間10:00~17:00
※入館受付は16:30まで
夜間特別開館日2022年12月22日(木)、2023年1月26日(木)、2月16日(木)
※開館時間は10:00~19:30
※入館受付は19:00まで
休館日月曜日、2022年12月26日(月)~2023年1月6日(金)
※月曜日が祝日の場合は翌平日
入館料一般1,000円、高大生600円、小中生300円
※20名以上での来館で団体料金を適用
公式サイトhttps://onl.bz/KUsfaas