石川県白山市にある白山市立松任中川一政記念美術館では、2024年9月7日(土)から同年11月24日(日)にかけて、展覧会 中川一政『 書と陶芸の世界-画家の余技を超えて-』を開催。

中川一政は、1893年に東京で生まれた芸術家です。独学で画を学び、長崎・桜島・駒ヶ岳・ヨーロッパなど各地の風景や、新聞連載小説の挿絵といったさまざまな作品を生み出しました。1920に初めての個展を開催し、1975年には文化勲章を受章しました。

母親の故郷である現在の石川県白山市では白山市立松任中川一政記念美術館が開館し、年間を通して中川一政の作品を展示しています。本展は秋季テーマ展で、中川一政の書と陶芸に焦点を当てた展覧会です。

展示室内では書や陶芸を中心に計59点を展示

中川一政は絵画作品を多く制作した芸術家ですが、書や陶芸など他分野の作品の作成も手掛けていました。1967年10月には、書のみを集めた展覧会も開催しています。陶芸は皿や茶碗だけでなく、水指や花入といった茶道具まで幅広く制作しました。

書と陶芸も独学で制作しており、本展では書『万葉屏風「矢釣山」』や陶器『信楽花入』など計59点を展示します。絵画作品と関連資料も含まれており、コンパクトかつ見ごたえのある展覧会です。

美術館講座や子ども向けのイベントを開催

白山市立松任中川一政記念美術館では、展覧会の会期中に美術館講座や子ども向けのイベントの開催を予定しています。美術館講座では、『中川一政文選』を読み解く講義を実施予定です。

子ども向けのイベントでは回ごとに対象年齢を分け、概ね小学生までと、0歳から未就学児が参加できる家族鑑賞会を行います。ほかにも石川県内の小中学生を対象とした絵画公募展も開催し、幅広い世代の人が芸術の秋を楽しめるイベントを用意しています。

展覧会概要

会期:2024年9月7日(土)~2024年11月24日(日)

会場:〒924-0888 石川県白山市旭町61-1

白山市立松任中川一政記念美術館

開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)

休館日:毎週月曜日

※祝日の場合は開館し、翌平日を休館日とする

入館料:一般200円、高校生100円、中学生以下無料

※20名以上の団体での来館で半額

※障がい者手帳を提示した方とその介護者1名まで無料

公式サイト:https://www.hakusan-museum.jp/nakagawakinen/news/松任中川一政記念美術館2024秋期/