東京都町田市にある町田市立国際版画美術館では、2025年3月20日(木・祝)から同年6月15日(日)にかけて、企画展『日本の版画1200年─受けとめ、交わり、生まれ出る』を開催。
日本に現存する最古の印刷物は764年のものとされており、日本の版画は1200年以上の歴史があります。本展では美術館の収蔵品のなかから、主に東アジア諸国との交流が伺える版画を約240点展示する予定です。
時代ごとの変化と地域交流の様子がわかる展示内容
本展ではまずは「日本版画のあけぼの」と題し、現存日本最古の印刷部と考えられている『無垢浄光大陀羅尼経』をはじめとした初期の版画作品を展示します。
続いて鎖国時代に伝わった西洋の版画をもとに制作された作品や、開国後に制作された小早川清の『近世時世粧 瞳』、1920年代に結成された日本の版画家グループと中国の版画研究会との交流が伺えるものなども登場します。
時代が進むにつれて作風や題材が変化していることや、各国との交流の中で日本の版画が発展したことが分かる展示内容です。
日本の版画への理解を深められるイベントを開催
町田市立国際版画美術館では本展の開催に合わせ、日本の版画への理解を深められるイベントを実施します。2025年5月24日(土)には、浮世絵の版木摺りの体験イベントを行います。また、会期中は不定期で学芸員によるギャラリートークも開催予定です。先着順のものや参加費が必要なものもあるので、気になる方はぜひチェックしてみてください。
展覧会概要
会期:2025年3月20日(木・祝)~2025年6月15日(日)
※2025年5月8日(木)から後期展示
会場:〒194-0013 東京都町田市原町田4-28-1
町田市立国際版画美術館 企画展示室1・2
開館時間:平日10:00~17:00
土日祝10:00~17:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日:毎週月曜日、2025年5月7日(水)
※2025年5月5日(月・祝)と5月6日(火・振替休日)は開館
入館料:一般800円、大・高生400円、中学生以下無料
※20名以上での来館で団体料金を適用
※身体障がい者手帳・愛の手帳(療育手帳)・精神障がい者福祉手帳を提示した方と、その付き添いの方1名は半額
※毎月第4水曜日はシルバーデーのため、65歳以上の方は無料
公式サイト:https://hanga-museum.jp/