兵庫県丹波篠山市にある兵庫陶芸美術館では、2024年9月7日(土)から同年11月24日(日)にかけて、特別展『九谷赤絵の極致―宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の世界―』を開催。
宮本屋窯は、石川県で古くから伝わる「九谷焼」という焼き物を19世紀中ごろに作っていた窯です。飯田屋八郎右衛門は、その宮本屋窯に所属する画工の中心的存在だった人物。本展覧会では、宮本屋窯と飯田屋八郎右衛門の作品を含む、187件を展示します。
九谷赤絵の発展に大きく貢献した「宮本屋窯」の特集展示
本展では、九谷焼のなかでも赤を多く使用して彩色する九谷赤絵の発展に大きく貢献した、宮本屋窯を特集する展示を行います。宮本屋窯の九谷赤絵は、黒みがかった赤で細かく描いた文様と、金彩を取り入れた華やかな意匠が特徴です。
華やかなイメージの赤は黒みがかっているため落ち着いており、程よく青や緑で彩色を加え、赤の印象を全面に出しつつ全体のバランスが取れています。宮本屋窯で作られる九谷赤絵のデザインを担当した飯田屋八郎右衛門の、細密な描写や中国の文様集から着想を得た独自の作風も必見です。
展覧会の開催に合わせて講演会・スライドレクチャー・ワークショップも実施!
兵庫陶芸美術館では、本展の開催に合わせて講演会・スライドレクチャー・ワークショップなども実施します。講演会では、東京国立博物館の研究員を招いて九谷赤絵の魅力に関する解説を聴くことが可能です。
また、九谷赤絵の作家として活動している方からのスライドレクチャーや実演見学、実際に赤絵付けに挑戦できるワークショップも行います。美術館公式サイトからの申し込みが必要なものもあるため、気になるイベントがある方は早めにチェックしてみてください。
展覧会概要
会期:2024年9月7日(土)~2024年11月24日(日)
会場:〒669-2135 兵庫県丹波篠山市今田町上立杭4
兵庫陶芸美術館 展示室1・2・4・5
開館時間:10:00~17:00(※最終入館16:30)
休館日:毎週月曜日、9月17日(火)、9月24日(火)、10月15日(火)、11月5日(火)
※9月16日、9月23日、10月14日、11月4日は開館し、翌平日に休館
入館料:一般1,200円、大学生900円、高校生以下無料
※20名以上での来館で団体料金を適用
※70歳以上の方は半額
※障害のある方は75%割引、その介助者1名まで無料